■今後の取り組みや展望について教えてください。
今まで本校では、建築設計科について「卒業後に2級建築士に合格する」、あるいは「卒業後に本校の建築設計研究科に入学して在学中に2級建築士に合格する」というスタイルが軌道に乗りほぼ確立して参りました。
これからは、先に述べましたように外国籍の学生を対象とした「建築CAD技術科」に対して卒業後の2級建築士の受験資格が与えられたことで、まずは早く合格者第1号を生み出したいという思いで一杯です。
日本に来て日本語を学び、日本語での授業を受け、日本の国家試験に挑戦する。これはたやすいことでは決してありません。そんな彼らが、2級建築士資格を手にするということは、相当の意味があるはずです。是非、彼らには、この道を切り開きこれから入学してくる彼らの後輩たちの大きな励みとなるよう頑張って欲しいと思います。もちろんわれわれも学校としても全力で応援していきます。
あともう一つ、「建築」にかかわる多くの人々との「輪」を育んでいきたいですね。例えば、本校を卒業して活躍される皆さん、全国の工業高校の皆さん、企業の皆さん、近隣の専門学校の皆さん・・・。
こういった方々との交流は、建築の教育に携わる本校がすすむべき未来について、あらゆる情報やエネルギーを与えてくれるはずです。「作品展」や「高校生コンペ」はまさにその第一歩でもあります。「柔らかな感性」「あふれる好奇心」「斬新な発想」、そういったものの融合がこれからの新しい教育としても求められているような気がしますし、少しでも本校がそれに貢献できたら本当に素晴らしいことと思います。
. |