一般社団法人 全国建築CAD連盟【AACL】

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各教育機関の取組み 〜学校探訪〜 【第7回】

学校探訪シリーズ(第9回 | 第8回 | 第7回 | 第6回 | 第5回 | 第4回 | 第3回 | 第2回 | 第1回)

広島県広島市 広島県立広島工業高等学校

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21世紀の技術に対応できる人材育成を目指す

 

建築科 主任
清水 博雄 先生

 

 

 

   県工のシンボルである赤門は、大正元年に、学校が千田町に移転した時に作られたものです。 
 

 昭和28年から現在の出汐町に学校が移転した後、昭和36年に写真等を参考にしながら門柱以外を教職員と生徒の手によって再建されました。  
 

  現在は、堂々たるその姿に学校を訪れる多くの人の目を引いています。

 

■建築科のご紹介をお願いします。  

 わが校は、工業高校として1世紀を越える歴史をもつ伝統校です。 質実剛健の校風の中でも、一方では積極的に新しい教育のありかたについて考え、21世紀の技術に対応できる人材育成を目指しています。

 われわれの建築科でも、建築に関する基礎的な知識・技術を教授しつつ、さらに現代では欠かせないCAD設計製図にも大変力を入れており、建造物の創造に携わるスペシャリストの育成に取り組んでいます。CAD設計製図については、私も直接指導していますので自然と力が入ってしまいますね。

 

 

CADに興味をもたれたきっかけは?

 実は私は高校の教師になる前は、建設会社の設計部門に勤務していました。

  入社当時はまだ今のような高機能なCADではありませんでしたが、現在のCADの原型ともいえるCADたるものが世に出始めた時期で、あるCADメーカーにしばらくの間、会社から研修に行かされることになりました。

 そこでは、CADの機能や役割、設計業務の未来像など、とても興味深い話ばかりで、これからは間違いなくCADの時代が来るとそこで確信しましたね。今でもその研修時代を思い浮かべると、胸をわくわく躍らせたことを思い出します。 

 そして今から28年前、建設会社を退社し県内の工業高校に赴任しました。赴任先にもCADはありましたが、それは名ばかりでコンピュータにプログラミングをして描く、例えば線を引く場合は、"線を引く"という情報をプログラムとしてコンピュータに与えて画面上に描く、といったものでした。

 教育現場は実社会に比べ遅れているという現実を目の当たりにしつつ、若い世代にCADについての教育をしていかなければならないというある種の責任みたいなものを感じていました。本気で自分でCADソフトをつくり学校に導入しようと考えたこともありましたね(笑)。

 それから何年たったのでしょう? JW_CADたるものが無料で世に出回りだしました。当時はまだDOS版でしたが、CADたるものを指導するという意味では十分なものでした。もちろん、すぐに学内のパソコンにはJW_CADを導入し、CAD教育を推進していきました。

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