一般社団法人 全国建築CAD連盟【AACL】

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各教育機関の取組み 〜学校探訪〜

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福岡県立小倉工業高等学校 (2/5ページ)

実習室のパソコンは全部で10台。WindowsMeがフリーズしやすいのが悩みの種です。
 まずはソフト選びが大変でした。当時はCANDYとかCADフレンドなど幾つかのソフトを検討しましたが、どれもイマイチ。AutoCADを用意したかったのですが、ちょっと予算的に難しく断念。知り合いからJw_cadを紹介され、フリーソフトで教則本も充実していたので、平成7年よりDOS版のJw_cadを授業に取り入れました。XYプロッタの有効活用という命題にかなり後押しされましたね(笑)不安はあったのですが、やってみると生徒の反応が良い!

 平成13年にWindows版に移行した辺りから検定については気になっていて、いろいろと調べた結果、内容や金額の面で二の足を踏んでいました。特に筆記試験がある検定は、私が電子科の出身で製図の知識不足から敬遠していました。しばらくして連盟さんから資料が届き、4級なら実技試験のみで、金額面でもなんとかなるのかなぁと思い始めました。あとJw_cadで受験できるのが大きかったです。

 実際の実習は、下記の表の様に、3年生の実習時間で取り上げています。CADの線の描き方、消し方、複線、複写、拡大・縮小など基礎から指導しています。

 

 
■補習を実施されているそうですね?

 実は昨年度の春休みに、新しく3年生になる生徒を対象に任意で補習(計20時間)を実施してみました。検定のポスターは以前から貼っていたので生徒も気になっていた様で、就職を前に興味のある生徒が10名ほど参加し、先行してCADをさわらせてみたんです。この時の生徒達が、3年生の授業の実習時に、要領のつかめない生徒のサポート役として活躍してくれました。これは教える側、教えられる側、それぞれの生徒にとって、とても良い効果を生み出しましたね。

 覚えの早い子には最後に4級の図面を教材として描かせています。階段・通り芯の図面はそれぞれ20分、建具の図面は40分で合計3枚80分を目標に描かせています。 受験するしないは別として、時間的な目標の設定も、技術向上には良いと思います。

 


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